久保は25日の第6節アトレチコ・マドリード戦で出場4試合目にして初先発を飾り、フル出場。右サイドハーフに入って存在感を示したが強豪に0-2と敗れた。そうして迎えたアラベス戦では2試合連続スタメン出場を果たした。

 前半のマジョルカは思うようにパスが回らず、久保が相手ゴールエリア付近でボールを受ける回数は数えるほど。前半27分には右サイドでボールを持った久保に対して、アラベスMFワカソ・ムバラクが強烈なタックルをお見舞い。久保はピッチに倒れ込み、ムバラクにイエローカードが提示される一幕もあった。

 両チームとも決定打を欠いて前半を折り返したなか、後半31分にスコアが動く。アラベスが左CKを獲得し、中央にボールを供給し、マジョルカがクリアして難を逃れた。ところが直後、主審がVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)でゴール前のプレーをチェック。エリア内でマジョルカFWラゴ・ジュニオールがアラベスMFトマス・ピナを倒したとしてPKを指示し、これを相手FWルーカス・ペレスに決められ、マジョルカは先制点を献上した。

 劣勢のマジョルカが攻勢を強めるも、アラベスの鋭い攻撃を受けて後半41分に被弾。試合はそのまま0-2で終了し、マジョルカはこれでリーグ戦3連敗となった。2試合続けてフル出場の久保だったが前線までパスが回らず、最後まで見せ場を作れないまま終了。スペインで受難の日々が続いている。