「国際親善試合、日本4-2パラグアイ」(12日、インスブルック)

 日本はMF乾貴士(30)=ベティス=の2ゴールなどで、西野朗監督の就任後、初勝利を挙げた。トップ下で先発したMF香川真司(29)=ドルトムント=は試合終了間際にチーム4点目となるゴールを決め、1アシスト1得点と存在感を示した。

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W杯初戦のコロンビア戦(19日)前の最後の試合、香川はトップ下で先発出場した。前半は、エリア内に入っての効果的な攻撃ができず、先制点も許したが、後半に結果が出た。

 後半6分に昌子からのパスを受け、左サイドの乾にはたいて同点弾のお膳立てをした。さらに同18分には、右サイドの武藤からのパスをゴール正面方向にワンタッチでコースを変える形で乾の2点目をアシスト。元C大阪のコンビが好連携を見せた。

 試合終了間際には左サイドから小刻みなボールタッチで相手守備選手をかわしてチーム4点目となるゴールを奪取。昨年10月10日のハイチ戦以来となる代表戦での得点となった。

 試合を終え、「90分通して、チームとしてやり続けていこうというのはあったので、その成果が、最後しっかり逆転できましたし、非常に自信になったのかなと思います」と振り返った。

 個人的なプレーも「後半チームとしてギアを上げて、守備の局面においてもアグレッシブにやり続けられたので、だからこそ攻撃にリズムが生まれたと思っている。このベースを忘れずに次の試合へ準備したいと思います」と手応えをつかんだ様子だった。

 特に、岡崎ら前線の選手が積極的に守備にいけたと自己評価。「僕、岡ちゃん(岡崎)以外にもみんながチームとして前向きに重心を前にして、守備に行けていたので。チームとしてやり続けられたからこそいい守備ができたと思っているので、この気持ちを忘れずに。次はもっとタフな戦いになると思うので、しっかり準備していきたいなと思います」と語った。

 得点については「その前に数多くのチャンスを外していたので」と反省したが、「しっかりあのイメージを持てたことは自信になりますし。あくまでも次はやらなければならない戦いなので、ああいう舞台で出せるように準備したいと思います」とW杯本大会につながる得点になった様子だった。