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 ドルトムントの香川真司の調子が上り調子だ。立ち上がりから攻勢をかけたのはバイエルンだった。6分には左サイドからフランク・リベリーがクロスを上げ、ハメス・ロドリゲスが飛び込んだもののシュートは枠の左へ。さらに11分にもリベリーがドリブルで中央へカットインし、強烈なシュートを放ってゴールを脅かした。

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 そして12分、バイエルンが均衡を破る。左サイドで得たFKをJ・ロドリゲスがファーサイドへ送ると、マッツ・フンメルスのヘディングシュートはクロスバーを直撃。しかし、こぼれ球に反応したジェローム・ボアテングが頭で押し込み、先制に成功した。

 バイエルンはさらに40分、トーマス・ミュラーがロベルト・レヴァンドフスキとのワンツーでペナルティーエリア右奥へ進出。飛び出してきたGKロマン・ビュルキとの1対1を制し、ループシュートでゴールネットを揺らした。バイエルンが2-0とリードして後半を迎えることとなった。

 反撃を期すドルトムントは56分にアンドレ・シュールレを投入し、攻撃陣の活性化を図る。そして77分、ペナルティーエリア左手前でボールを持った香川が反撃のゴールを演出する。鋭い切り返しからファーサイドへクロスを送ると、アンドリー・ヤルモレンコがヘディングシュートを決めて1点差に迫った。

 しかし、反撃は1点止まり。試合は2-1で終了し、バイエルンが準々決勝進出を果たした。連覇を目指していたドルトムントはラウンド16敗退となった。


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ボルシア・ドルトムントは10日、ピーター・ボス監督の解任を発表及び、ペーター・シュテーガー監督の招へいを発表。ボス監督はJリーグのジェフ市原でもプレー経験があり香川にとっては信頼できる監督とも言われていた。ハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEO(最高経営責任者)は会見で、今夏にもシュテーガー監督と接触していたことを明かしている。

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9日に行われたブンデスリーガ第15節でも勝利を収めれられず、リーグ戦8試合勝ちなしとなったドルトムント。公式戦において、過去13試合で勝利を収めたのは格下相手のカップ戦のみという状況で、クラブ幹部はボス体制に終止符を打っている。

しかしドルトムントがその後任として迎えたのは、ケルンを2部からヨーロッパリーグ出場まで導いたものの、今シーズンは第14節まで勝ち点3獲得することができず、先週にケルンから解任を言い渡されたシュテーガー監督。その驚きの人事についてヴァツケCEOは、「夏に彼と良い形で話を進めていた。しかし、ペーターの心が完全にケルンにあることに気がついたんだ」と、以前から次期監督候補の一人と考えていたことを明かしている。

一方この会見に同席したシュテーガー監督は、「このチーム、選手たちを指導することをとても楽しみにしている。大きな喜びやたくさんの感情でもって、このストーリーに臨むつもりだ」とコメント。「私が選ばれたのは、今シーズン、ケルンで3ポイントしか獲得していないからではないだろう」と、昨シーズンまでの実績が評価されたとも話した。

またドルトムントとの契約が今シーズン終了までとなっていることについては「引退するまでの契約は必要としない。夏までにここで何かを作り上げたい。監督は常に短い期間に基づき評価されることだし、まったく問題はない。2週間の契約でもここでの仕事を引き受けていただろう」と話し、長期契約ではないことを気にかけていないようだ。

なおシュテーガー新監督は10日の午後からドルトムントの練習を指導。チームは12日にブンデスリーガ第16節マインツ戦(アウェー)、16日に第17節ホッフェンハイム戦(ホーム)に臨み、そして20日のDFBポカール3回戦でバイエルン・ミュンヘンとアウェーで対戦する。新監督が短期間でインパクトを残せるのか、注目したいところだ。
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